雨漏りが何度も再発する理由|直らない原因と散水調査の重要性
「業者に直してもらったのに、また同じ場所から雨漏りしてきた」——これは雨漏り修理でとても多い相談です。雨漏りの再発は、修理の腕前の問題というより「原因を特定できていないまま直した」ことが原因であるケースが大半です。
この記事では、雨漏りがなぜ再発しやすいのか、原因特定が難しい理由、そして再発を防ぐために欠かせない「散水調査」の意味を、できるだけ分かりやすく解説します。
直したのに再発する、よくあるパターン
雨漏り修理の相談で特に多いのが、「一度は止まったのに、半年〜数年後に同じ場所からまた漏れてきた」というケースです。室内に水が出ている場所と、実際に雨水が建物内に入り込んでいる場所(侵入口)は、ほとんどの場合ズレています。
雨水は屋根や外壁の隙間から入り込んだあと、梁や野地板を伝って横方向に流れ、思いがけない場所の天井や壁に染み出します。見えている場所だけをコーキングやシーリングで塞ぐ応急的な処置では、本当の侵入口が残ったままになり、しばらくして別の形で再発してしまうのです。
原因特定が難しい3つの理由
① 侵入口と被害箇所が一致しない
前述のとおり、雨水は構造材を伝って流れるため、天井のシミの真上に原因があるとは限りません。屋根・外壁・ベランダ・サッシ周りなど、建物のあらゆる開口部や継ぎ目が侵入口の候補になります。
② 複数の侵入経路が同時に存在することがある
特に築年数が経った住宅では、1箇所だけでなく複数の箇所から同時に水が入り込んでいるケースも珍しくありません。1つの侵入口を塞いで一時的に症状が治まっても、もう一方の経路から再び雨漏りすることがあります。
③ 雨の降り方・風向きによって症状が変わる
風を伴う強い雨のときだけ漏れる、特定方向からの雨のときだけ漏れるなど、天候条件がそろわないと症状が再現しないのも雨漏りの厄介な特徴です。たまたま症状が出ていないタイミングで調査すると、「異常なし」と判断されてしまうこともあります。
散水調査とは?再発を防ぐための調査方法
こうした再発を防ぐために専門業者が行うのが散水調査です。屋根・外壁・サッシ・ベランダなど侵入が疑われる箇所に、ホースなどで実際に水をかけ、室内側に水が染み出すかどうかを時間をかけて確認していく調査方法です。
- 疑わしい箇所を1か所ずつ、順番に時間をかけて散水する
- どの箇所にどれくらいの時間・水量を散水したかを記録する
- 室内側で水の染み出しが確認できた箇所を侵入口と判断する
- 補修後、同じ条件で再度散水して止水できているか確認する
再発を繰り返しやすいNG対処
再発を繰り返している住宅には、いくつか共通する対処パターンがあります。
見えている隙間をコーキングで埋めるだけ
怪しい隙間を見つけて、その場しのぎにコーキング剤で埋めてしまう対処です。水の出口を塞いでしまうと、行き場を失った雨水が別の経路から建物内部に回り、被害が広がったり、次に漏れる場所が変わってしまったりすることがあります。
コーキングの増し打ち・上塗りを繰り返す
既存のコーキングが劣化している上に、新しいコーキングを重ねて打つ対処です。一時的に症状が治まることもありますが、根本原因が残っていれば数年以内に再発しやすく、繰り越した補修費用がかさんでいきます。
調査報告書を受け取らずに修理を依頼する
「どこが原因で、どう直すか」の説明を受けずに修理を依頼すると、再発したときに原因を切り分けられなくなります。調査・見積もり無料の業者であれば、契約前に調査内容を確認しやすいので、まずは複数の業者に無料調査を依頼して比較するのがおすすめです。
調査・見積もり無料の専門業者へ
※調査・見積もり無料。散水調査の実績が豊富な業者に相談できます。
再発させないために確認したいポイント
一度再発してしまった雨漏りを今度こそ止めるために、業者に依頼する際は次の点を確認しておきましょう。
- 散水調査など、原因特定のための調査方法を説明してもらえるか
- 調査結果(どこから水が出たか)を報告書や写真で示してもらえるか
- 見えている箇所だけでなく、屋根・外壁・ベランダなど広い範囲を調べてもらえるか
- 補修後に再度の散水確認など、止水できたかの検証をしてもらえるか
反対に、現地をほとんど見ずに「屋根全体を塗装すれば直ります」といった説明で即日契約を迫るような業者には注意が必要です。原因を特定しないまま広範囲の工事を勧める場合、本当の侵入口が見落とされている可能性があります。
よくある質問
以前別の業者に直してもらった場所が、また雨漏りしています。同じ業者に頼むべき?
保証期間内であれば、まずは施工した業者に相談するのが基本です。ただし原因が特定できていなかった可能性もあるため、不安が残る場合は別の業者にも散水調査を依頼し、セカンドオピニオン的に確認してもらうのも一つの方法です。
散水調査にはどれくらい時間がかかりますか?
疑わしい箇所の数によって変わりますが、1箇所あたり数十分かけて水をかけ続けることもあり、建物全体を調べると半日近くかかるケースもあります。時間をかけるほど原因の取り逃がしが減ります。
雨漏りが再発しているのに、火災保険は使えますか?
台風・強風・雹など自然災害が直接の原因と認められる場合は対象になることがありますが、経年劣化や施工不良が原因の再発は対象外になるのが一般的です。適用の判断は保険会社が行うため、まずは原因調査の結果をもとに保険会社に確認してください。
散水調査をしても原因が分からないことはありますか?
ごく稀にですが、調査当日の条件では再現できず特定に至らないこともあります。その場合は天候条件を変えて再調査したり、調査範囲を広げたりする業者もあるので、1回で分からなくてもすぐに諦めず相談を続けることをおすすめします。